2011年 02月 10日
サンドウィッチマン |
サンドウィッチマンライブ2007 新宿与太郎哀歌 [DVD]
68点
ビーバップのパロディから始まる07年サンドウィッチマン単独ライブのDVD。
「しゃべ~しゃべ~。このシャバ僧がぁ~」
と、城東のテルという、男子なら誰でも知っているキャラでありながら、懐かしさ満点のキャラを冒頭に持ってくるあたり、サンドウィッチマンの技量の高さが伺える。しかしあいにく観客には、そのテルを知らない女性客が多い。つまり、冒頭のコントのスベリ具合はハンパないが、それでもそのコントを選択しやり通す心臓は強いの一言。この点にこそサンドウィッチマンの笑いの真髄があるのかもしれない。
サンドウィッチマンの笑いは富澤の次のセリフに凝縮されている。それは、「ちょっとなに言ってるのかわかんないんですけど……」だ。
このセリフ、ボケの富澤が、これでもかというくらいにボケ倒すのに対して怒涛のツッコミをみせる伊達に、富澤が切り返すセリフだ。
彼らの漫才やコント中何度も現れる言葉なので、耳にしたことのある人も多いだろう。
では、なぜこれが、サンドウィッチマン笑いを象徴するのかといえば、彼らの笑いは富澤の突進ともいえるボケ倒しにあるからだ。伊達の秀逸なツッコミももちろん魅力的だが、それもこの富澤のセリフで更なる輝きを見せる。つまり、ボケ倒す富澤に的確なツッコミを入れながら置いていかれる伊達、この構図こそ、サンドウィッチマンの最大の魅力なのだ。それを象徴するのが前記した富澤のセリフだ。
ボケたまま突っ走る富澤、それを必死に引き止めようとしながら付いて行くしかない伊達、この形があるからこそ、彼らは漫才もコントも器用にこなす。この器用さは、漫才とコントの境目をあいまいにするという弱点もあるが、何をしても様になるという利点だろう。それゆえ、DVDの特典映像として収録されている『引っ越し』というショートムービーがこのDVD中もっとも出来のいい作品として映る。ライブ自体は及第点というところだが、奇妙な含蓄の残るショートムービーは見ても損がない。
68点
ビーバップのパロディから始まる07年サンドウィッチマン単独ライブのDVD。
「しゃべ~しゃべ~。このシャバ僧がぁ~」
と、城東のテルという、男子なら誰でも知っているキャラでありながら、懐かしさ満点のキャラを冒頭に持ってくるあたり、サンドウィッチマンの技量の高さが伺える。しかしあいにく観客には、そのテルを知らない女性客が多い。つまり、冒頭のコントのスベリ具合はハンパないが、それでもそのコントを選択しやり通す心臓は強いの一言。この点にこそサンドウィッチマンの笑いの真髄があるのかもしれない。
サンドウィッチマンの笑いは富澤の次のセリフに凝縮されている。それは、「ちょっとなに言ってるのかわかんないんですけど……」だ。
このセリフ、ボケの富澤が、これでもかというくらいにボケ倒すのに対して怒涛のツッコミをみせる伊達に、富澤が切り返すセリフだ。
彼らの漫才やコント中何度も現れる言葉なので、耳にしたことのある人も多いだろう。
では、なぜこれが、サンドウィッチマン笑いを象徴するのかといえば、彼らの笑いは富澤の突進ともいえるボケ倒しにあるからだ。伊達の秀逸なツッコミももちろん魅力的だが、それもこの富澤のセリフで更なる輝きを見せる。つまり、ボケ倒す富澤に的確なツッコミを入れながら置いていかれる伊達、この構図こそ、サンドウィッチマンの最大の魅力なのだ。それを象徴するのが前記した富澤のセリフだ。
ボケたまま突っ走る富澤、それを必死に引き止めようとしながら付いて行くしかない伊達、この形があるからこそ、彼らは漫才もコントも器用にこなす。この器用さは、漫才とコントの境目をあいまいにするという弱点もあるが、何をしても様になるという利点だろう。それゆえ、DVDの特典映像として収録されている『引っ越し』というショートムービーがこのDVD中もっとも出来のいい作品として映る。ライブ自体は及第点というところだが、奇妙な含蓄の残るショートムービーは見ても損がない。
by mineoneo
| 2011-02-10 23:30
| お笑いDVD